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第431回『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

 

 

大変面白かったです。

ただ、あとがきで触れられているように、研究内容についてはあまり書かれていません。

論文の発表前なので公にできない事情があるそうです。

発表後なら色々なエピソードを書けるそうですが、それはまだもうしばらく先のことだそうです。

 

 

著者は大変な苦労をして西アフリカのモーリタニアへ渡り、

ひたすらバッタを追い続け、観察して膨大なデータを収集しました。

しかし、バッタのデータは集めまたしが、肝腎の防除作業には全く関わっていません。

集めたデータの中に防除に役立つヒントが隠されているのかもしれませんが、

それがどんなことなのか、ぜひとも知りたいところです。

このままでは、緑の衣をまとってバッタの大群に身を投じたが、あえなくスルーされた。

というままで終わってしまいます。笑えますけどね。

 

 

第431回『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

 

 

 

それにしても、好きなことをやって金を稼ぐということは並大抵のことではないようです。

しかし、求め続けていれば何とか道は開けるものだということもあるようです。

京都大学が推進する、有望な研究者に研究費を支給する『白眉プロジェクト』の最終面接において、

京大総長から「感謝します」と声をかけられた時は、こちらが思わずもらい泣きしてしまいました。

さすが京大と言うべきでしょうか。

こういうところに多くのノーベル賞受賞者を輩出している素地があるのでしょう。

 

 

 

また、研究に対する情熱は周りの人々に共感と協力を呼び起こすのでしょう。

ミドルネームの「ウルド」は著者の心意気に感動した研究所の所長が授けてくれたもので、

「~の子孫」という意味で、モーリタニアでは最高に敬意を払われる名前だそうです。

 

 

 

思えば満寿夫も幼少のみぎりは昆虫少年でした。

両親に買ってもらった『昆虫の図鑑』(小学館)は擦り切れるほど読みましたし、

 

 

第431回『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

 

 

 


サバクトビバッタについても『昆虫おもしろブック』(矢島稔、松本零士)で知っていたのでした。

昆虫は人類誕生以前のはるか昔に地球に出現し、今なお地上最多の生息数を誇っています。

宇宙船地球号の主要乗組員は実は昆虫で、人類は少数派で新参者といえるでしょう。

著者の研究はサバクトビバッタ対策にどういう成果をもたらすのでしょうか。

駆除か共存か、次回作が待たれるところです。

 

第431回『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

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第431回『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

 

 

満寿夫でした。

 

 


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